心の声

2008年3月27日 (木)

父のお弁当

 



私がまだ幼かった頃、
母が病気で入院していたときの話です。

その間、父と兄が私の面倒を見てくれていました。

お父さん子だった私は、
あまり寂しい思いをせずに
過ごすことができました。

父は熱心に世話を焼き、
幼稚園の遠足のお弁当も
喜んで作ってくれました。

そのお弁当には、全部違う味のおにぎりや、
うさぎの形をしたリンゴが並んでいました。

しかし、味が慣れなかったせいか、
私はいつもおにぎりを一口食べただけで
残して帰りました。

私の残したお弁当を
愚痴ひとつ言わずに片付けている父の姿を
私は覚えています。

後日、ボロボロになった「楽しいお弁当」と言う
本を見つけた私は父の気持ちが痛いほど伝わり
幼いながらも悲しい気持ちで苦しくなりました。

そして父にそのことを謝れないまま月日が経ち、
こうこうを卒業した私は地元を離れました。

今は、両親にはたまにしか会えない生活です。

この春、晴れて結婚式を迎えることになりました。
その時、父に伝えたいと思います。

ごめんね、

ありがとう。

★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆

今回も「心の声」にメールをいただきましてありがとうございます。
ここに掲載いたします。

★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆

※メールを頂いたお礼として、私がピアノで弾いた曲を録音して添付してあります。
(久々に弾いたので、今回もけっこう練習しました)
下手ですが、よかったらバックミュージックとしてお楽しみいただければと思います。

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2008年2月22日 (金)

「心の声」と題して、

カテゴリーを作成しました。

以前から「下書き」に入っていたのですが、
韓国在住中だったり、私の入院中だったりで、なかなかアップのタイミングが合わず「暖めてきた」ものです。
正直、この内容をアップするのに、私の気持ちの整理がなかなかできなかったことが遅くなった原因です。

私への直接メールで届いた「心の声」もたくさん集まってきましたので、これを機にアップしていきたいと思っています。
(今回は、下記の項目に3つアップしました。)

「心の声」は常時募集しています。
匿名希望OKですので、何か文字にして伝えていことがありましたら、ご連絡ください。

※ちなみに一緒に貼り付けた音楽の中には、私がピアノで弾いた曲を録音して添付してあるものもあります。
(久々に弾いたので、けっこう練習しました)
下手ですが、よかったらバックミュージックとしてお楽しみいただければと思います。

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私の宝者(物)


あなたが産まれた時ほど
嬉しかったことはありません。

産まれたばかりの
小さな手で私の指を
しっかりと握りしめたあなた。

その小さな手に灯った
温もりを私は覚えています。

初めての育児は分からないことだらけで
大変だったけれど、
あなたの笑顔が見られれば
それだけで何もいらなかった。

泣いているあなたをあやしながら
あなたの大きくなった姿や
恋愛の相談にのったり
お嫁さんになるときのことを想像したっけ。

買い物も一緒にしたかったな。

大きな声をあげて
産まれてきたあなた。

初めて笑ったとき、
初めて寝返りをうったとき、
初めてハイハイをしたとき、
あなたの小さな成長の全てが感動でした。

パパとの離婚で
寂しい思いをたくさんさせてごめんね。

夜眠るときは
いつも私にぴったり寄り添って寝てくれたよね。

自分の感情できつく当たってごめんね。
忙しくて相手をしてあげられなくてごめんね。
小さいうちから保育園で
たくさん遊んであげられなくて、ごめんね。

もっともっと一緒にいてあげればよかった。

いつだったかあなたは
覚えたての言葉で、
「ママだいすき、うまれたときからママのことだいすき」
って言ってくれたね。

本当に嬉しかった。

そのときのあなたの笑顔を
一生忘れません。

あなたの人生が、たった5年だったなんて
今でも信じられない。

もう一度「ママだいすき」って言ってほしい。
声が聞きたい。

あなたの大きくなった姿が見たかった。
恋愛だってさせてあげたかった。
あなたの幸せそうな花嫁姿が見たかった。

あなたと、まだまだ生きていきたかった。

いつも口癖のように「ママ、ママ」って
呼んでたあなたに会いたい。

私の宝者(物)。

今でもこれからもずっと
私はあなたのママだよね。
いつか会うまで待っててね。

あなたに褒めてもらえるように
あなたの分も頑張って生きていきます。

あなたの母より

母さんから、小児癌で亡くなった娘さんに当てられた手紙です。

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遺品

 

私が担当している部署に
身寄りのないおじいさんが入院されました。

担当医の話によると
助かる見込みはほとんどないとのことでした。

寂しい思いをさせてはいけないと、
私たちは明るく接しました。

しかしおじいさんは、声をかける私たちに
「しらん」
「ほっといてくれ」と、
取り合おうとはしてくれませんでした。

いつもそんな態度だったので、
日を追うごとに看護師仲間から
評判が悪くなっていきました。

おじいさんは入院して2ヶ月ほどで
帰らぬ人となりました。

おじいさんの遺品を整理していると
少ない荷物の中から
メモ帳のような日記が出てきました。

「07年7月8日  晴天
 
今日、○○さんに声をかけてもらった。
ここの人たちは、こんな私にまで親切に
声をかけてくれる。

嬉しいことだ。

でも甘えてはいけない。

ここで甘えてしまうと
退院した後が辛くなってしまうだろう。

一人で暮らしていかなければならないのだから
甘えてはいけないんだ。

退院して元気に暮らしていくためにも、
甘えてはいけない。

絶対に。

がんばろう。」

おじいさんの強く強く生きようという意志が、
2ヶ月という限られた時間の中で綴られた
この日記の中に込められていました。

私は涙が止まらなかった。

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「最後だとわかっていたなら」

 

あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを
見るのが最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを
聞くのが 最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

確かに いつも明日は やってくる
見過ごしたことも取り返せる
やりまちがえたことも やり直す機会が
いつも与えられている

「あなたを愛している」と言うことは
いつだってできるし
「何か手伝おうか?」と声をかけることも
いつだってできる

でも もし それがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるとしたら
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして私達は 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも
約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているのなら
今日でもいいはず

もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと

忙しさを理由に その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと

だから 今日 あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう

そして その人を愛していること

いつまでも いつまでも大切な
存在だと言うことをそっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう

そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

"If Knew It Would Be the Last Time"
    by Norma Cornett Marek

この詩は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で
1機目が激突後、救助の為、最初にツインタワー内に突入した
数百人のレスキュー隊の一人で、今も行方不明中の消防士(29歳)が
生前に記したものを、アメリカのサンディエゴ在住の
日本人「佐川睦」さんという方が翻訳したものです。

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