父のお弁当
私がまだ幼かった頃、
母が病気で入院していたときの話です。
その間、父と兄が私の面倒を見てくれていました。
お父さん子だった私は、
あまり寂しい思いをせずに
過ごすことができました。
父は熱心に世話を焼き、
幼稚園の遠足のお弁当も
喜んで作ってくれました。
そのお弁当には、全部違う味のおにぎりや、
うさぎの形をしたリンゴが並んでいました。
しかし、味が慣れなかったせいか、
私はいつもおにぎりを一口食べただけで
残して帰りました。
私の残したお弁当を
愚痴ひとつ言わずに片付けている父の姿を
私は覚えています。
後日、ボロボロになった「楽しいお弁当」と言う
本を見つけた私は父の気持ちが痛いほど伝わり
幼いながらも悲しい気持ちで苦しくなりました。
そして父にそのことを謝れないまま月日が経ち、
こうこうを卒業した私は地元を離れました。
今は、両親にはたまにしか会えない生活です。
この春、晴れて結婚式を迎えることになりました。
その時、父に伝えたいと思います。
ごめんね、
ありがとう。
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今回も「心の声」にメールをいただきましてありがとうございます。
ここに掲載いたします。
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※メールを頂いたお礼として、私がピアノで弾いた曲を録音して添付してあります。
(久々に弾いたので、今回もけっこう練習しました)
下手ですが、よかったらバックミュージックとしてお楽しみいただければと思います。
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